昭和3年、創業者 遠藤養吉は、
実家の農業をすて
志田郡鹿島台に小さな家を建て商いを
始めた。これが、エンドーチェーンの始まりである。
日も暮れかかる夕どき
家に入る前、ハーモニカの練習に
はげむ養吉。
行商の人寄せに、当時は珍しいハーモニカを吹くと。
お客様が喜んで聴いてくれる。
今の辛い環境をハーモニカに込めて吹くは「サーカスの唄」
♯旅のつばくろ寂しかないか
おれも寂しいサーカスぐらし
とんぼ返りで今年もくれて
知らぬ他国の花を見た♭
遠く、七つ森の山々に日は沈み
一心にハーモニカを吹く
養吉の背中に吉田川の川風が
心地よく吹き抜ける。
■ 創業以来、「お客様にいかに喜んで頂けるか」や、「新しい事への挑戦」が、エンドーチェーンの経営哲学にあり、様々な事業展開やイベントを実施してきました。
■ 1980年頃より東北の人々への文化貢献という見地から、大型イベントを次々と開催、多くのお客様へ感動をお届けしました。
「生きている化石」と呼ばれるシーラカンス。5千年前に絶滅したといわれた魚が、東北地方ではじめて公開されたのは、1983年の夏休みだ。世間の話題をさらったこのイベントは、期間中に23万人を超える入場者を数え、前代未聞の人気ぶりだった。
公開されたのは、体長1.77メートル、体重85キロの巨大魚。
会場の一角にはウロコを直接さわれるタッチコーナーを設置し、お魚博士・末広恭雄博士のサイン入りタッチ証明書を発行した。
とてつもない大きな氷の塊を海外から運んで展示をするという夢のような計画は「アイスバーグ・プロジェクト」と命名され、情熱を持つプロジェクトメンバーによって進んだ。
そして、グリーンランドから30トンの水山を運んできて展示する、世界初の前代未聞のイベントが 「未来の東北博博覧会」のエンドーチェーンの パビリオンで実現した。
回転ドアをくぐると、推定2千年は経つ、長さ7メートル高さ4.5メートルの氷の塊がエメラルドグリーンの美しい神秘的な光を放っていた。
さらに、デンマーク大使館の協力でグリーンランド原住民が狩猟に使うテント、カヤック、エスキモーの衣装、白くまやアザラシの毛皮、暮らしの民具、写真パネルを展示。オーロラビ ジョンによる人工オーロラで北極圏の雰囲気」 も味わうこともできた。氷山とともに暮らす 人々の日常の一コマもリアルに再現された。実際に氷の塊に触れられることも大変喜ばれた。閉会後の記録では20万7306人あり、3館あるパビリオンで2番 目に多い入館者を数え、世界初の試みは大成功をおさめた。
「死は生の誕生である」という考えにより、古代エジプトでは王たちの生前の姿を永久に 残そうと試行錯誤を繰り返し、人類の大きな遺産となった。その世界の宝が仙台のエンドーチェーンに集結した。
1984年12月23日に開幕した「黄金のファラオ展」は単なるカルチャーイベントの枠を超える史上空前の出来事となった。カイロ博物館の門外不出といわれる収蔵品、国宝級の至宝の数々が展示された。オープニングのテープカットには、実行委員会名誉会長の三笠宮崇仁殿下も参列した。
会場の入口にある氷河期を思わせるトンネルをくぐると、そこは数千年前の大恐竜王国。 古代の動物たちがうごめき、吠える。最も目立つのは、肩高が5・5メートルもあるサイの仲間のバルキテリウム。様々な恐竜が実物さながらの細かい微妙な動きを再現していた。
また、シベリアの永久凍土から発掘されたマンモスや、化石群、骨格見本なども展示。同時に福島県いわき市で発見され、「日本にも恐竜がいた」と話題になったフタバスズキリュウの化石のレプリカも特別展示された。
親と子どもがいっしょに楽しめるファミリー路線を大事にしてきたエンドーチェーンにとって、テレビヒーローが大活躍する屋上などのキャラクターショーは子どもたちへの大事なプレゼント。 そこにエンドーチェーンだけのオリジナルキャラクターを場させ、もっと子どもたちとのあたたかいコミュニケーションを図ろうという声が生まれた。それが「エンドーチェーン森の仲間たち」。
サル、イヌ、ネコ、ウサギ、ヒョウ、ゴリラ、天使などそれぞれに個性的なデザインでぬいぐるみが生まれた。なかでも「ふたごっこ」という白いサルのぬいぐるみは爆 発的な反響を呼び、翌年には他社メーカーでも「モンチッチ」という名で販売され人気をはくした。
1980年(昭和55年)1月
1/6 ~ 2/11「大恐竜展」
1981年(昭和56年)9月
9/30~ 創業30周年記念「日本の30人」特別講演会
12月
12/26 ~ 2/11「大マンモス展」
1983年(昭和58年)8月
8/5 ~ 8/30「ザ・シーラカンス展」
1984年(昭和59年)12月
12/23 ~ 1/27「黄金のファラオ展」
12/24 ~「ふしぎな鳥の世界展」
1985年(昭和60年)2月
2/10 ~ 3/20「栄光のインカ帝国展」
4月
4/12 ~ 5/8「インドネシア原色の大自然展」
10月
10/27 ~ 11/20「大ハレー彗星展」
12月
12/14~ 1/28「ゴビ砂漠の大恐竜展」
12月
12/26 ~ 1/27「ロートレック&シェレ展」
1986年(昭和61年)4月
4/25 ~ 5/14「ムパタ展」
9月
9/26 ~ 10/15「サンドニ美術館展」
11月
11/1 ~ 12/3「中国西域シルクロード展」
12月
12/5 ~ 1/20「絶滅の大怪獣展」
12/19 ~ 1/15「アルフォンス・ミュシャ展」
1987年(昭和62年)6月
6/26 ~ 7/28「大ヴァチカン展」
7月
7/18 ~ 9/28「未来の東北博覧会に<氷山の館>の出展」
8月
8/14 ~ 8/31「ソビエト宇宙大科学展」
11月
11/20 ~ 1/18「幻の一角鯨展」
1988年(昭和63年)2月
2月 ~ 3/27「カリブの海賊展」
12月
12/28 ~ 1/29「大エジプト展」
■ その後、仙台駅前店が「イービーンズ」として刷新し、更に「東日本大震災」のあと、サブカル系のお店が増えた事もあり、アニメ関連のイベントを中心に実施中です。
2015年(平成27年)7月
7/18 ~ 9/27「ハイキュー‼カラスのキセキ展」
2016年(平成28年)4月
4/22 ~ 5/8「コナン展」
6月
6/17 ~ 7/18「海洋堂エヴァンゲリオンフィギュアワールド」
2017年(平成29年)3月
3/17 ~ 5/7「エヴァンゲリオンと日本刀展」
5月
5/13 ~ 5/28「刀剣乱舞・本丸博」
8月
8/12 ~ 9/10「ジョジョフェス」物販企画
2018年(平成30年)4月
4/21 ~ 5/6「ハローキティワンダーランド」
9月
9/15 ~ 10/14「原画!!ゲンガ!!!GENDA!!!!!展」
12月
12/21 ~ 1/14「カナヘイのゆるっとタウン」
2020年(令和2年)9月
9/11 ~ 9/27「鬼滅の刃・全集中展」
2021年(令和3年)2月
2/6 ~ 3/7「トムとジェリー展」
1928年
1946年
1959年
1964年
仙台駅前店1階に初めてのTBC東北放送ラジオサテライトスタジオ(通称サテスタ)を設けた。ラジオでしか接することのできない著名な歌手の歌を「ナマ」で見せたい、聞かせたい、お客様に恩返しがしたいという考えだった。当時のサテスタは全面ガラス張りのボックスで、毎日昼休みの45分間「ミュージックショーウィンドー」の生放送が行われた。1972年に完成した新館のサテスタは、よりゲストの体温が感じられるオープンスタジオになり、毎日のラジオ放送をはさみファッションミニショー他多彩なイベントの発信基地となった。また、ラジオ放送は平成3年8月まで続けられ放送回数は1万回を数えた。
1972年
1977年
1977年、仙台駅前店に特選サロンとしてやまもと寛 斎、三宅一生、高田賢三のショップを同時開設し、エンドーチェーンにファッション路線の下地ができた。70年代、パリコレなどヨーロッパでコレクションを 発表し世界的に活躍していたのがこの三人だった。他にも続々と一流デザイナーのショップを開設した。また、1978年〜1979年にかけ本場のパリコレ、ニューヨーク、ミラノの現地取材を実施。特番として放送するほか、山本寛斎のファッションショーを展開した。人の体にふれ、動いてこそブランド良さが伝わると考え、ショーなどのイベントを多面的に展開した。当時、一部のメディアでしか目にふれる ことがなかった最先端のファッションが仙台の若い女性にとって身近になり、流れを変えた。
1978年
1978年
1981年
1982年
1982年
1997年
1999年
2011年
2011年
2011年
2011年
2012年